日光杉並木街道附並木寄進碑

―日光杉並木街道附並木寄進碑―
にっこうすぎなみきかいどうつけたりなみききしんひ

栃木県日光市 鹿沼市
特別史跡 1952年指定
特別天然記念物 1956年指定


 日光杉並木街道は、日光東照宮への主な参道に植えられた杉並木である。それは日光街道(日光神橋から今市)、日光御成街道(今市から宇都宮方面)、例幣使街道(今市から栃木方面)、会津西街道(今市から会津方面)の四街道から成っている。




杉並木街道の分岐点に位置する追分地蔵尊
ここから向かって左が日光御成街道、右が例幣使街道となる

 日光杉並木は、日光神橋を起点とした37kmに渡り植えられている。それは世界最長の杉並木として世界に認められており、ギネスブックにも記載されている。また国内の文化財保護法においても特別史跡と特別天然記念物の二重指定を受けている唯一の文化財でもある。




例幣使街道、文挟周辺

 日光杉並木街道の植樹を行ったのは徳川家康の家臣である松平正綱であった。正綱は1625年に杉並木の植樹に着手、20年の月日をかけ杉並木は完成した。その後、1648年の徳川家康三十三回忌に、杉並木は日光東照宮へ寄進され、現在も東照宮がその管理を行っている。




例幣使街道の並木寄進碑

 日光杉並木街道の始点である日光神橋、および各街道の日光神領と他藩との境界には並木寄進碑が建てられている。これは日光杉並木の由来が記された石碑であり、杉並木が日光東照宮へ寄進された際に建碑された。これら計四つの石碑もまた日光杉並木街道の附けたりとして特別史跡に指定されている。




日光街道、今市の杉並木公園周辺

 かつて松平正綱が植えた杉の木は24300本だったと伝えられているが、現在では後に植樹したものを含めおよそ13200本しか残っていない。さらに、道路舗装による根の切断や排気ガス、台風や落雷などの天災により年間100本以上の杉が失われてしまっている。危機的な状況にある杉並木ではあるが、現在はその存続に向けいくつかの保護対策が動き出している。




日光街道のポカラが埋められたエリア
並木と道にあった大幅な段差が無くなっている

 まず、杉並木の保護費用を捻出する制度として杉並木オーナー制度が1996年より実施されている。これは杉並木の杉を一本1000万円で買い取ってもらい、その資金を杉並木の保護保全事業に充てるというものだ。最近では、杉並木の道路にポカラという中を空洞にしたコンクリートブロックを埋めて底上げし、道路と並木の段差を解消して根の障害にならないようにする、といった事業も行われている。

2006年12月訪問




【アクセス】

JR日光線「日光駅」より徒歩約5分、東武鉄道「東武日光駅」より徒歩約5分。
JR日光線「今市駅」より徒歩約5分、東武鉄道「下今市駅」より徒歩約5分。
JR日光線「文挟駅」より徒歩約5分など。

【拝観情報】

拝観自由。

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